屋根の上で・・・ (亭主と女房57) [建て方始め!]
実は上棟の頃からなのですが、とてもウズウズしていました。
『あの屋根に登りたい』
本当は昔ながらの「上棟式」をやって、御餅を天から降らせていればかなうはずだった夢・・・。(ま、実際はその場合も屋根には登らせて貰えないのかもしれないけど)。
大工たちが東京の現場に手伝いに行って1週間ほど経った頃(更に2週間来なかったけど)。夜中の1時、仕事からの帰り道。
夜空に映るまだガイコツのような我が家を見上げて溜息をつきました。その時
「登ッチャエバ?」と誰かが囁いたんです。
子どもの頃から身は軽い方。黒いガルバリウムの屋根に駆け上がるまでホントにイッキ。カバンとコートは下において来たけれど、スーツ姿で広々とした屋根の上で大の字になって星空を見上げました。1月の冬空が美しかった。薄い雲が月の周りに少しあるだけ、星々がコウコウとまたたいていました。
大工が来なくてやっぱり不安だけど、その空を見上げて、初めてこの日「家を建てて良かった」とちょっぴり思いました。
家に帰ってその感動を妻に伝えると、
「だめでしょ!酔っ払って!」とサンザン叱られました。自分に優しく「登ッチャエバ?」と囁いたのはお酒の神様だったみたいです。
関係者の皆さんゴメンナサイ。大怪我でもしていたらとんでもない所でした。深く反省し、その後は「素面(しらふ)」の時のみといたしました。屋根から見る風景はこんな感じでした。
2月半ば。ようやく大工たちが戻ってきました。大体は棟梁とその弟子二人でしたが、3月以降、その数は徐々に増えていきました。
この頃、一番『スゴイ』と思っていたのは2階廊下上部の大空間。すのこロフトで仕切られるはずの部分はまだ何も遮る物がなく、まるで美術館の天井のようでした。
反対側から見るとこうなります
ちょこっと写ってるのは妻と三女です
うーん。最初は廊下なんか要らないと思ってたのに。ここまで迫力があるものになるとは・・・・。建築家って大胆ですよねぇ。
後、構造部分も相当気にして自分でもチェックしていました。

「これでもか!」と言うほど筋交が入っていました。昭和の名人、故西岡常一棟梁は「筋交なんか要りませんのや。」と言ってますが、それは「古来通り」にとても精巧に施工された場合の話。現在の一般の建築では筋交が多いほうがやっぱり安全度は高いようです。
次回に続きます。 m(__)m (鋭意作成中)
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No.57
大工を待ちながら (亭主と女房56) [建て方始め!]
家が出来たというのに、未だに建築の本を読んでいます。と言ってもあまり固い本ではありません。今読んでいて面白いのが2冊。一冊は雑誌ですが
「イエヒト」これが雑誌です。前にこのブログでも触れたことのあるオープンシステムの会社が出してるようです。だから当然広告の要素もあるんでしょうが、この中の特集で「古い木造校舎を住宅にリフォームする」と言う話があってオモシロイです。
廃屋同然となっていた古い学校の校舎に愛着を感じた施主(そこの卒業生って訳じゃないらしい)が、甥っ子の学校の建築学科を巻き込んで自分の家に改造していく顛末(てんまつ)です。「学校に住む」と言う発想と、あまりにボロイその校舎を四苦八苦しながら形にしていく専門家たちの苦労がしのばれて楽しい(不謹慎な言い回しですが、きっと本人達も楽しかったろうと想像してのこと、お許しを)。
この創刊号の表紙には
「賢い建て主になる家づくり講座」
「大切なのは賢さです!」
と大きく書いてあります。『俺がバカなのをなんで知ってるんですか?』と思うけれど、この言い方はなかなか挑戦的。
まじめに建築を考えると多少なりとも挑戦的にならざるを得ない?
建築に対する一般的な状況はとても改善されているようにも思います。やっと日本でも比較的新しい建物(明治以降の)に対する修理・保存の声が上がるようになり、有名建築家の『作品』が市民の間でも高い評価を得るようにもなってきました。日本人がはじめて「デザイン性やサービス」と言う無形の物に当然のようにお金を払う時代になってきた。
けれど、年中無休で換気扇を回し続けることを義務付ける法律が施工されたり、住む人のことを考えない「耐震偽装」が横行したりと方向性を見誤った動きも増えています。なにより自分がそうだったように住宅を『商品』としてしか見ない『消費者』の多さが業界の素行の悪さを助長しているとも思えます。
もう一つの本は極端な施主の話。どちらかと言うとこの人の場合は行動が極端と言うよりその地位が極端です。
著者は環境省のお役人で温暖化防止・二酸化炭素削減のための「京都議定書」を作った裏方です。その人が老親と暮らすための家を建てるにあたり「今まで人に言ってきたことを今こそ実践しなくては」と奮闘する話です。
でも、環境省の高官といえども家を作るときのゴタゴタは普通の民間人(私とか)と変わらない。多少役人臭く、くどいところもあるけれどなかなかの好著です(エラソーでスイマセン)。
でもやはりこの本の中で考えさせられるのは「エコ」です。住宅を新しく建てるのは確かに『悪』なんですけど(一旦は認めましょう)、この著者の見解
「エコハウスとはよい家のことであって、実は身近なものである」
堅牢(けんろう)な家を作れば永年使え、断熱性を高めれば環境負荷が減る、などと言う話は心強く思います。ちゃんと作れば「悪だった新築」が「地球に優しい古民家」に変わっていくと考えたい。
で、我が家の話の戻ります。
前回書きましたように、 昨年(06年)の12月中旬に上棟式を行って年内ギリギリまで工事は続きました。と言っても昔ながらの在来工法。あっという間には出来上がりません。屋根が完全に葺(ふ)きあがったのは1月も10日過ぎ。屋根が出来上がるだけで1ヶ月近く掛かった勘定になります。
☆屋根物語
このガルバリウム鋼板、近頃ハヤリの建材でよく見かけるんだけど、実は平らなトタン板みたいな感じ、そんなこと言うときっと建築家が怒りますが。うちはこれを黒にしました。軽くて丈夫。欠点は雨が降った時にうるさい(やっぱりトタン?)ことと、熱を通しやすいところ、だそうです。
屋根が葺き上がった頃、現場監督のNが言いました。
「東京でやってる現場が押してまして、実はこれから数日大工が来れなくなるんですが」
「工期的には大丈夫なんですか?」
「それは大丈夫なんですが・・」
「それなら仕方ないですね。うちの上棟の時にはたくさん大工さんを貸してもらったし、今度は返す番かな?」
と気楽にOKしたものの実はそれから3週間、ほとんど職人が一人も来なくなりました・・・
やきもきするも、OKした手前『あれはなかったことに』とも言い辛い。ひたすら大工を待つ羽目に。
当時ご近所では『あのお宅、全然工事してないけど、なんかあったのよ、きっと』と大変楽しい井戸端会議のネタになってたそうです。
「おーい。大工やーい」
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No.56
上棟! (亭主と女房55) [建て方始め!]

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No.55
施主だって確認したい (亭主と女房54) [建て方始め!]
自分で確認できると言う意味では「工場で作られたものより安心」かも知れません。工場で作られるものが実はとても怖い・・・と言うのもイヤだけど。
毎朝、メジャーを持って基礎の現場へ行き、それぞれのチェック点を確認するのはチョット後ろめたい気もしました。職人さんを信用していないみたいで。けれど「頭から信用している」と言うのはもはや通らない、と覚悟してやりました。ここら辺の気持ちの葛藤(かっとう)はちょっと「職人好き」の自分としては複雑でした。
けれど、毎朝確認するたびにチェック項目が「通常」より大幅に「良好」「確実」なのを見て、ほっとし、信頼感も日増しに高まっていったのです。
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No.54
発掘調査 (亭主と女房53) [建て方始め!]
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No.53
解体一部始終 (亭主と女房52) [建て方始め!]
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No.52
嵐の地鎮祭 (亭主と女房51) [建て方始め!]
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No.51
仮住まいの秘密 (亭主と女房50) [建て方始め!]



ですよね・・・
もう一つ、この家には問題がありました。実はここは隣の市。子どもたちは学区外。住民税も隣町。これについては
「ま、半年だけゴメンなさいってことで」と妻と意見はまとまりました。
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No.50
引越し そして 解体 (亭主と女房49) [建て方始め!]
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No.49
工務店決定 (亭主と女房48) [工務店選定]
しかし、これ以上時間を掛けると『来年5月に竣工』と言う日程が無理になりかけていました。
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No.48


































